2011年3月21日月曜日

2月新設住宅着工は15カ月減、戸数は3番目の低水準=国交省

 [東京 31日 ロイター] 国土交通省が31日発表した2月の新設住宅着工戸数の前年比は9.3%減で、1月(8.1%減)に続き2カ月連続の1けた減となったものの、15カ月連続減となった。
 新設住宅着工戸数は5万6527戸で、過去3番目の低水準だった。来月公表の3月分も低迷した場合、既に公表された暦年分と同様に、2009年度は45年ぶりの80万戸割れとなる可能性が高まっている。季節調整済み年率換算は79万4000戸だった。
 ロイターの事前調査では、住宅着工戸数の予測中央値は前年比0.8%減、年率換算の予想中央値は86万8000戸で、結果は予想を下回った。
 2月は貸家と分譲住宅が減少、持家は増加した。国土交通省では、雇用?所得環境の厳しさを背景に「貸家や分譲マンションの着工水準が低かった」と分析。住宅着工は「このところ持ち直しの動きがみられるものの、依然として厳しい雇用?所得環境等により、当面は予断を許さない状況が継続する」とみている。
 大手50社の建設工事受注額は前年比20.3%減で、3カ月ぶりに減少した。公共工事、民間工事ともに減少し、民間ではサービス業、製造業、運輸業などが減った。
 住宅着工に1カ月程度先行すると言われる建築確認交付件数は前年比7.1%増となり、4カ月連続の増加となった。ただし、リーマンショックの影響を受けた前年の落ち込みが大きかった反動もあり、実勢としては「引き続き低調」(国土交通省)と説明している。
 (ロイター日本語ニュース 寺脇 麻理記者)

【関連記事】
? ドル下落、弱い住宅指標や利食い売りで=NY市場
? 9月新設住宅着工戸数は37%減、当面は厳しい状況
? 8月新設住宅着工戸数、過去3番目の低水準=国交省
? 鹿島、大成、マンション?住宅も冬景色
? 7月新設住宅着工は‐32.1%、建設工事受注額は最大の下げ幅

引用元:売買 不動産 | 大分市

0 件のコメント:

コメントを投稿